<風俗情報>親切ではない業者は完全リスト外ブログ:22-2-2022
大阪での学生生活のために、
お兄ちゃんが一人暮らしを始めた。
我が家のテーブルには、
お兄ちゃんの椅子がポツンとひとつ…
食卓の一角がぽっかりあいた。
家が広くなったような気がする。
そして、
あたしが分担する洗濯物が激減した。
あたしは、お兄ちゃんがいないのを実感。
お父さんが、おとなしい。
あんなに怒ってばかりいたのに…
あんなに威張っていたのに…
今は落ち着きまでない。
一方、ママは以前より忙しくしている。
あんなに外で働くのを嫌がっていたのに、
お兄ちゃんの仕送りのため、
いそいそとパートの仕事に出るようになった。
帰って来ると、3日に一度は、荷造りだ。
「野菜が高いからね。お兄ちゃん大変でしょ。
それに、お菓子だって、男の子は買いにくいものねぇ…」
まるであたしに言い訳をするかのように、
丁寧に荷造りに励む。
隣りで、お父さんは、静かに新聞を読んでいる。
「お父さん、手伝ったら」
あたしの声も、お父さんには届かないようだ。
家族って、たった一人いないだけで、こうも空気が違うものか。
あんなにけんかばかりしていた私も、
最近、けんか相手がいなくて、何だか変…
「早く帰って来ないかな。いたって、意地悪されるくらいだけど、
いないと調子がおかしくなっちゃう。早く帰って来てよ…」
そう、心の中で思いつつも、
今日も、お父さんとママを気遣っている。
寂しいのは、あたしばかりではないはずだから…
一週間位前、お兄ちゃんから電話があった。
「しっかり勉強しろよ。ふざけてると、大学に入ってから泣くぞ。
それと、お父さんとお母さんのこと、頼むぞ!」
そう言うと、切れた。
あたしは、お兄ちゃんが、少しだけ好きになった。
いてもいなくても、兄弟。
いてもいなくても、親子なんだと、
あたしは、実感した。